オフィス・ドットツリー修善寺

「ドットツリー」は静岡県伊豆市修善寺にある〈住まい〉と〈オフィス〉を一体にした街空間です。工場跡地に、2LDKの住宅と15㎡のオフィスをセットにした12棟がならぶ一つの共有空間。地方移住に障害となる仕事問題を解決するため、様々な業種の人々が入居し、互いに連携しながらビジネスを展開していく、現代の「長屋」的な空間です。建築デザインコンセプトとしては「地産地消」。建物のカラーリングは地元修善寺カラーを使い(シルバー色/修善寺の石畳、銀黒色/修善寺の瓦、モスグリーン/修善寺の竹林、赤色/修善寺の橋の欄干、黒色/修善寺の橋の欄干)また地元天城の杉の木を各所に使っています。さらに一部の外壁には、修善寺にある〈筥湯の塔〉の外壁に使われている材料と同じものを使用。同じ外壁材をドットツリー修善寺でも使うことによって修善寺の共通デザインとして今後定着してほしいとの思いも込めました。

また内装材には自然素材「ホタテ塗料」を採用。これは調湿作用があるうえに上から何度でも塗り直せるので、入居者が今後入れ替わる貸事務所や賃貸住宅の今後の展開を見据えて、リフォームが簡単にできる材料を選びました。「ドットツリープロジェクト」は伊豆半島の中心にある修善寺に点(ドット)を打ち、そこから育った大きな木の下に人やモノ(ドット)が集まって協力しながら仕事をしていくコンセプト。オフィス棟にある5つの鳥居はその大きな木の下の空間に入るアプローチをイメージして設計をしました。ほとんどのオフィスが芝生とウッドデッキの中庭に面していて、その中庭では頻繁に入居者同士のランチミーティングやイベント、マルシェ、ビジネスマッチングなどが行われ賑わいをみせています。今後この修善寺から多くのドットが飛び出し、伊豆半島がドットの林、ドットの森に成長していく姿がみれることでしょう。